勝負どころの認識で望んだドル円は大きく上げてくれた為、目論見があたりましたが、想定外だったのが株価の方。米雇用統計は一応はマチマチという結果になっていますが、非農業部門雇用者数が予想を超えて悪化しており、私もびっくりでした。
悪化の原因として、米政府が実施していた国勢調査関連の雇用が切れたことなどが指摘されています。
元々遅行指標である雇用関連指標の回復が遅れることは、市場も織り込んではいたものの、このところ回復基調を見せつつあったリスク志向をくくじいたことには間違いなく、現にVIX(恐慌指数)値も上昇に転じています。
調整調整といいながら、ここのところ市場は悪い指標にあまり直面していませんでしたから、予想外の指標に打たれ弱くなっていた面もあるでしょう。
ある意味、市場を適切に冷ます「良い冷や水」だったといえるかもしれません。まぁ、イベントもこなして、今日はお休みですね。
● ドル円
昨日は株価に連れて大幅下落となりましたが、リスク志向に連動していることは決して悪いことではありません。もみ合いが続いて読みがたくなっているユーロや豪ドルよりも取引しやすい環境といえるでしょう。先月からのドル円重視の姿勢は継続します。
95~97円のレンジは強く意識されています。ここは無難にレンジトレードを仕掛けるのがよいと思います。95円付近のポジションを持っている場合は、戻り買いで。なければ97円を背にした戻り売りで。
上か下かときかれれば、レンジは上に抜ける可能性の方が高いと考えています。ただし、抜けたとしても、大局のレンジ101円、その手前に98円など固い節目が次々と控えており、今年前半のように頑張って引っ張る必要もないと思います。
ただ、レンジ相場ではありますが、値が読みやすくなっており、ここはやはり勝負どころ。既に私は、ユーロと豪ドルの取引を大幅に縮小しています。
現在はドル円、ランド、株がメイン構成。ただし、ランドは買い入れポジション数を大幅に減らして積み立て的に漫然とやっています。
● ユーロ
● 豪ドル
リスク志向よりもレンジ感の方が強い相場。レンジトレードを仕掛けたいところですが、ドル円をやっている身としては、ドル円の値が読みやすくなっている上に、若干のレンジ抜け期待もあり、そちらを重視したいところです。とりあえず買いでも建てて様子見。豪ドルの最大下値は0.78で上は0.82。時間による調整にはいっているので、もうすこしレンジ相場が続くでしょう。