東国原知事:宮崎のためを強調 開き直りも 出馬断念会見【毎日新聞】
「なかなか発言の真意を伝えてくれない」などと、マスコミへの恨み節も飛び出し
いるんですよね、こういう政治家が。そういえばどこかの首相も全く同じことを言ってましたっけねぇ。
ビジネスの現場では、自分の頭にあることの3割程度しか相手に伝わらないことがよく知られています。まぁ、数値には議論はあるかもしれませんが、私が知っている目安をご紹介しましょうか。
自分の頭の中 → 紙や言葉(4割減) → 相手の理解(4割減) = 36%が伝わる
頭の中のことを紙や言葉に表現しても全ては表現できず4割が失われます。それを受け取った相手は全てを理解することは出来ず、さらにそこから4割が失われます。
マスコミの場合はもっと酷いでしょう
自分の頭の中 → 言葉(4割減) →
→ 記者の理解(4割減) → 記事に表現(4割減) → 読者の理解(4割減) = 13%が伝わる
どうでしょう?本来的にマスコミを通して情報を伝えることが如何に難しいことなのか、分かってもらえると思います。こうした現実を踏まえて、民間では当たり前のようにマスコミ対策は慎重に行います。
一方、例えば小泉元首相などは、メーリングリストを利用したり、税金をムダに使ってタウンミーティングを開いて世論をコントロールするなど、マスコミに頼らない情報発信経路を確保してきたわけです。そしてその上で、いざとなったらマスコミをコントロールして政局を操ってきたわけですね。
やったことの良し悪しの議論は別として、一国のリーダーになろうというような人には、本来的にこのような能力が求められます。
それを「なかなか発言の真意を伝えてくれない」などとわざわざ記者会見で述べるなど「私にはリーダーたる能力がありません」といっているようなものです。
それとも常日頃から質の悪い報道を繰り返している近年のマスコミが、自分の真意を慮って記事を書いてくれるとでも思っていたのでしょうか?宮崎を「宣伝する」といっている人がこんなことでは、先が思いやられます。