相場見通し

日経平均では大台を回復。以前には一度跳ね返されていますが、今度は10000円を固めるかどうかに注目です。最近の急上昇ペースから考えれば反落で10000円を割ってもまったくおかしくはありませんから、逆に言えばそれを割れなくなるというのは相場がかなり強い証拠になります。今のところ先週に建てたレンジ見通しがピッタリ当たり、上値の重さとレンジ相場を確認できています。


● ドル円

95円前で上値が重い状況。東京市場では方向性の判断困難ですが、引き続き95円台は重いと考えています。95円台で上値が重くなったところを売りいれて、94.80円あたりで決済するのが良さそうです。

値幅の狭いトレードです。レンジのリスク管理をしっかりと行いたいところ。また利益確定の回数も多めに調整しましょう。無理に引っ張るよりも回すことを重視で。

米ドルの緩和的政策がまだ続くことがバーナンキから明確に示されましたので、円安方向にトレンドがでるのもまだ先の話と考えるべきです。長期で見るなら、クロス円に買いを入れていい水準とは思いますが。

 

● ユーロ

1.43のストップを巻き込む可能性を考えていましたが、そこまでは上げきりませんでした。もっとも先週書いたとおり、1.43が厚い壁であることは分かっていますので、戻り売り戦術はまだ有効です。

もっともレンジ感が強い相場ですので、利益確定はしっかり入れましょう。引っ張りすぎ厳禁。もっともその”程度”をはかるのが一番難しいんですけどね。

 

● 豪ドル

こちらは0.83のストップ狩りから売りたてる戦術がかなりハマったと思います。もっとも私もこんなに見通しがピタリとはまることはそうはないです。

見通しとしてはレンジと見ているわけですから0.81に近づいたところを買いに転じるのはアリです。どちらかというと下値の方が切りあがっている印象ですので、戻り買いの方が安定するかもしれません。

目標値は0.85。ただしこの目標を達成するには困難がともない、しばらくはレンジでしょう。金利面での材料なしには0.85到達は困難と見ています。

 

● 日経平均

このところNYダウとの乖離を縮めていましたが、10000円を一気に回復したことでまたアドバンテージを取り戻しました。ただし、NYダウが調整に入ることを考えると、あまりいい気になりすぎるのも考え物です。

早速、相場では強気の発言が聞かれていますが、ここは10000円を再び割り込むかどうかに注目したいところ。ただの過熱相場であれば、10000円を再び割り込むはずです。したがって、上値を追いたいなら、10000円割れを損切り目安とした戦術が考えられます。

なお、戻り買い戦術であれば9500辺りまでなら買っても差し支えないと思います。

決算が終わった今、次の材料とも言える経済指標ですが、消費者信頼感などの先行指標はすでに回復を市場は織り込んでいます。逆に言えばここがマイナスになったりするとネガティブインパクトは大きいです。

住宅系の指標は回復の兆候を見せていますが、折込はまだ終わっていない部分があり、いくらか上昇余地を残しています。先週の上げも、住宅系指標の予想外の改善が材料になったと考えます。

最後のネタは雇用です。雇用については市場は長い横ばいを織り込んでおり、もしも予想よりも悪くなったとしても大きなインパクトはないと考えます。逆に言えば、相場が一段と上がる為の最後の材料は雇用です。雇用系の指標が回復すれば相場は一段高となりますが、残念ながらそれはまだまだ先の話でしょう。

すなわち、住宅系の指標の指標を織り込んでしまえば、決算も終わってしまった今、しばらく材料のない相場となります。住宅系指標織り込み後は、上値追いのリスク管理から、レンジ相場のリスク管理にしっかりと切り替える必要があるでしょう。

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