いよいよ大相場への転機か?といったところ。「雇用統計後に相場が動く」などという発言が増えてきたように思います。この状況の解釈は「雇用統計後は大相場にする!というコンセンサスを作りつつある」というように考えるべきでしょう。
まぁ、動かなければ動かないでよし。私は淡々とユーロの戻り売りを続けて、次の勝負所まで待つだけです。
● ドル円
反発傾向にありますので、雇用統計後に上にトレンドが出来た場合はドル円が最も大きく反発すると予想しています。リスク志向の波が再燃したら、ドル円に乗ってみましょう。
ただ、この後はどちらかというと調整相場となる可能性の方が高いです。そのときもし、逆にドル円が上がっていくようなら「市場のルールが変わった」ことを認識すべきでしょう。リスク志向=円安の構図が崩れるような事があれば、他のドルストレートペアにとっても極めて大きな意味を持ちます。
● ユーロ
私は売ってますが、値動きだけ見ると売っても買っても良い状況に見えますね。完全にオプションにらみのレンジ相場に入り込んでいます。
まぁ、レンジで気楽に時間をつぶしましょう。案外今日が転機になるかも知れませんし、そうでなくてもレンジでため込んでいるエネルギーが恐ろしいことになっているように思われますので、放たれれば放たれた方向に素直について行けば済む話だと思います。レンジ見通しはこれまでと同じです。
● 豪ドル
かなり市場が薄くなっているのか、ユーロと値動きが全く連動しなくなってきました。雇用統計への注目度が高まっているのは間違いなさそうですね。
ただ、この後が上であろうが下であろうが、買いを基本方針にすることに変わりはありません。0.85の上抜けは追従し、0.80の下抜けは、損切りを吐ききったあたりを狙って買います。
順張りで売るならユーロか株の方がよいかなと思います。
● 日経平均
NYダウに比べて下げ幅が大きく、円高の影響が出ているようです。相場が材料を失い、利益確定の材料を探しているタイミングに円高という分かり易い材料が提示されたため、日経平均の下げ幅がきつくなっています。
ここまで急ピッチで上げてきたうえに、NYダウも日経平均も上値を抑えられていますので、売りのチャンスではあります。順張りで売るなら、ここまでの上げがキツイ株を狙っても良いでしょう。
ただ、私は基本戦略を買いに置いていますから、あまり深追いをするつもりはありません。先物の売りを吐ききったあたりを狙って、早めに買いに転じるつもりです。また予想外に上昇相場に転じれば、素直にそれについて行くだけです。
従って私の売り戦略は基本的にユーロで、補足的に株。ただ、ユーロだけだと米ドルの過剰流動性によるパラダイムシフトが起きたときに対応できないので、株も売ってみるといったところです。