来ましたね、ドル安。株価が停滞気味の中、しっかり上げてきていますので、過剰流動性の逆噴射が始まったと考えるべきでしょう。
● ドル円
ドルの逆噴射が終わらなければちょっと買えない。売りも今から乗るには難しい。ということで、私はここしばらくずっと、ドル円を取引していない気がします。
91円台では止まると読んでいましたが、程なく下抜け、次はいよいよ90円の巨大オプション頼み。短期ならそこまで売り込んでみるという選択肢もありますが、90.50円あたりも一応警戒しておいた方が良いでしょう。
米国では非常策の解除が長引くという観測が広まっていますが、正直そこはちょっと違和感を感じています。
ドル円の動きには今後も要警戒です。ドルインデックスを見ている人も多いですが、ドル円も兆候をつかむにはやっぱり便利。ドル安トレンドの見極めに活用しましょう。
● ユーロ
しばらくはユーロ買いが無難な選択肢。1.450で押さえられたときは、予想外に伸びないことに失望しましたが、結局ここには規模の大きい売りがあったということでしょう。現在はテクニカルにも明確に上抜けていますので、思い切るなら1.470あたりまで狙ってみるのもいいかもしれません。
上値のことより重要なのは、下値の1.440および1.445がかなり堅いと予想されること。戻りがあれば買いましょう。
● 豪ドル
ユーロとセットで買い。ただ、豪ドルの方がキャリートレード安心感がありますので、少し長い目で見るなら豪ドルの方が良いです。
しつこく金利金利と言い続けていますが、現在の市場のセンチメントは、年内利上げ予想が5割、年明け早々の予想が5割とでもいうような状況です。万が一、これが後ろに二ヶ月なりでもずれ込むようなことがあれば、相場には嵐が吹き荒れるでしょうが・・・・。私は年明けの利上げを「かなり手堅い」と見込んでいます。
● 日経平均
円高が重し。NYダウも節目を攻防中という状況なので、日経平均が下落するのもやむを得ないでしょう。市場もそこはりかいしていて、先物はまだまだ買いが厚い状況です。
ただ、引き続き下方向のリスクも念頭に置く必要があると思っています。米株が上値突破に失敗する可能性もあるので。その場合は9300ドル程度の攻防にシフトすると思いますが、まぁそんなものです。