ここから先1年の動きで、今後10年のビジネスの勝敗が決まる

わずか半年で68%希薄化 野村の巨額増資の本当の理由【週刊ダイヤモンド】

野村は3月にも約2779億円の普通株増資を行なっている。わずか半年後の増資発表に対し、既存株主は「2回で68%もの希薄化。本来、事業会社がそれほどの希薄化を招く増資を行なう際には、発行を抑止するのが証券会社ではないのか」と、怒りを隠さない。

私は一応、2009年で景気底打ち観測を出していた人間ですから、週刊ダイヤモンドの記者よりは偉そうなこといってもいいと思うのですが、その感覚からいわせてもらえば「目先の株価にしか興味がない奴らがまた何か言ってる」って感じ。

別に野村に限ったことでもありませんが、世界では景気底打ちがほぼ確実になり、来年以降はプラス成長が見込まれるという状況。来年以降は攻めに転じなければいけないのは目に見えているわけですが、そのためには準備が必要です。

多くの無能なビジネスマンは、攻めに転じるときになってから資源を調達しようとします。有能なビジネスマンは攻めに転じる時には既に資源の調達を終えています。

さらに始末に負えないのは、遅れて資産を調達する者は、その資産を質の悪い不利なビジネスに振り向ける傾向があります。これは例えるなら天井に近い株を買うのと似たようなもので、スタートダッシュで出遅れればそれだけ上手いビジネスも少なくなっており、割高なビジネスを迫られるのです。

家賃一つとったって、今契約するのと一年後契約するのとでは、後者が大きく不利になっているであろう事は誰でも予想ができることです。勝ち組企業のいくつかは、既に引っ越しを終えています。むしろ野村は引っ越し計画が遅れているようですから、出遅れているとすらいえるかもしれません。

短期のトレーダーは、リスク資産を売買するときには「順張り」という方法を使います。これは、値を上げている株はさらに値を上げるだろうと、上値に追従していく方法です。株価が下落し始めればそこから逃げるための算段も整えられており、そのおかげで短期トレーダーはコンスタントに収益を上げることができます。

でもねぇ。その発想でビジネスの枠組みを捉えてもらっては困るわけですよ。実務家は常に、少なくとも3年先、5年先を考えているわけで、そのための仕込みはいつか何処かのタイミングでやらざるを得ません。

そういうときに「目先の株価がン円上下したから売り」なんていっている人たちの相手をしている暇は無いわけです。そんな人たちばかりを優先したらビジネスがどうなるのか?そのことを我々は去年の金融危機で学んだのではなかったのですかね?

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