● ドル円
ドル円が微妙な局面。90.50円越えを確かにすれば、一時的な反発局面との思惑がさらに強まり、93円程度までの反発も見込まれます。
またさらに、93円を超えて上昇する場合は円高トレンドの終息すら疑われます。多少長い仕込みでドル円を売っていた場合も、93円越えが明らかになった場合は、撤退すべきと考えます。
目先は89円半ばが支えられてきていることから、程なく90.50円の壁を突破し、ドル円は上昇すると考えます。90円あたりが落ち着いたところで、買っておいてもいいでしょう。
● ユーロ
ユーロの値動きが鈍ったままですが、それでも依然、対ドルでは底堅く若干のドル安傾向が続いていると見えます。ただ既に「何が起きてもドル安」的なドル安トレンドは終息しつつあり、今後の動向はリスク志向とキャリートレードに従うと考えます。
現在、安心してキャリートレードができる通貨は、既に利上げサイクルに突入した豪ドルしかありません。
● 豪ドル
私が予期していたより、若干強く推移しています。0.91を攻め始めており、豪ドルのサプライズ利上げ後は、多少リスクをとっても早めに豪ドルを買ってキャリートレードに移行する思惑があると考えます。
キャリートレードの思惑が動き始めていますが、豪ドルは例外的な環境であると考えるべきです。ハイリスクキャリートレードの代表的な通貨である南アフリカランドなどは、ファンダメンタルズの本来的な弱さもあって、まだレンジを抜けていません。
ここまでドル売りが積み上がっていることもあり、ここから先上値を追うのは例え豪ドルであっても難しさが伴います。以前書いたように、0.90を超える水準での豪ドル買い追従はいうほど簡単ではありません。株のように「最近の目安を上抜けた」とかがあるわけじゃないですからね。
● 株
日本株がようやく遅れを取り戻し始めた状況。単に円高アレルギーが若干緩和されただけとは思われますが、世界的に株価堅調な中ですので、やはり基本は買いです。
買い増しの目安は余分込みで10300円越え。基本は10500円越えを狙うことになりますが、失敗した場合は10000円割れで一度撤退したいところです。
NY株はまたしても高値を更新したことで上昇サイクル継続と見ていいでしょう。今日は反落気味ですが、節目9800ドルを抜けて終えていますので、この水準であれば、思い切って買いを入れてもいいと思います。