● ドル円
持ち合いを放たれても下落に迫力がなく、ズルズルと下値を拡大しているような状況。90円台の上値が堅いのでもうひと売りというのも方法の一つなのかもしれない。
上値は90円台が堅く、さらに81日の移動平均が91円付近に低下してきているので、91円への壁はさらに厚い。十分戻るのを待てば確かにまだ売れそうには見える。
ただ個人的には、円高にも限度があるという相場観なので、最大下値86円程度を想定して、買いのチャンスを探っていきたい。
● ユーロ
根強く噂されるダブルノータッチオプションがまだ有効らしく、1.51~1.48の間で持ち合いを形成するかどうかが今後のポイント。取引戦術としてはこのレンジの間は素直にレンジ前提の取引を仕掛けるのが無難と思う。
方向感を見定めるには、もう少し、株価の下値を確認したい。
● 豪ドル
ほぼ想定のラインまでの下落。0.915前後はもみ合いやすいライン。ここを明確に下抜けると、大変よろしくないが、NYダウが10000ドルを割れそうにないなら、素直に押し目を拾っておけばいいだろう。
このラインを抜ければ次は0.90を挟んだ攻防に移る。下値は0.89あたりまで、見込んでおきたい。
● 株
NY株は単なる調整。今の水準であれば誰もがそう思っているだろう。私もそう思っている。
もう少し下値を確認したいが・・・。10000ドルを割れないという前提で仕掛けるのも一興だろう。アンダーシュート込みで9900ドルくらいまで見込んでおけばよいか。
さて、問題の日本株。実態経済の方は株価ほど悪くはない。ただ、金融と政策と増資が今の日本株の主要な話題になっている以上、下攻めがあるのもやむを得ないところだ。逆張りで買うなら、日経平均9000円くらいまでの下値は計算に入れておきたい。
日本株の悲観的な見方が定着してきたのでそろそろ逆張りもおもしろいが、冷静に考えれば、テクニカルにもダメ、米株は調整中、と買う理由がない。少なくともボーナス需要まで待てる位の余裕で買わないと、かなり健康に悪いことになるだろう。