● ドル円
90円台から円安がとまらず、91円越えの追撃でも利がとれたという状況。
相場が薄くなっているので長期のトレンドは読みがたいですが、基本的な見方は89~97円の巨大レンジに回帰したというもので、来年は戻り買いの繰り返し96円台後半まで様子を見る、というのが良さそうです。巨大レンジを意識した戦術の組み立てがいいでしょう。今年の豪ドル等に適していた積み上げ戦術には、ドル円はまだ適さないと思います。むしろ年始以降下値を確認できたところで、がっつり買って長い時間じっくり待つ方がいいように思います。
● ユーロ
ユーロ安が止まりません。ここまで派手に下落してくるとは正直思っていませんでした。売るならユーロとは思いながら、さすがにここから追撃で売るのは怖いですね。こちらも年明け落ち着くまで放置がいいような気がします。
● 豪ドル
0.890の損切りを巻き込み下落する、の後にどこで止まるかという目途は正直、持っていませんでした。現在、0.87台ですが、もっとスパっとこの水準までは落ちてくるイメージでした。ズルズル落ちているので、豪ドル買い派にはむしろ問題は大きいです。
下値は0.8650あたりまでは見込んでおきたいところ。過去のもみ合い水準であり、200日移動平均の通過ラインでもあります。ただ、目途になりやすいラインは相場が薄いときには大手がストップロスを狙ってくることは覚えておきたいところ。
私は既に買い場探しの放置モード。相場の薄い間に、慌てて買わないようにしたいです。
● 株
株は日米ともに安心感がありますね。NYダウの10500越えはクリスマス休暇後までは難しいと思いますが、チャンスがあれば年末年始の相場の薄さを気にせず、大きく下に戻したところは、戻り買いを入れてみたいところです。株はまだ強気でいけそう。
なお日本株の一人負け状況の修正はひとまず終了。もっとボーナス需要が弱いと読んでいたんですが、読み違えました。政策リスクの折り込みが終わったところに、白川総裁の「粘り強く」発言が入りましたので、こういう状況は政治を重視する海外投資家には好まれやすいです。