相場見通し

● ドル円

日中に下落しない、すなわち季節要因の実需の売りが弾切れになってきたようです。現在は91円に到達するような大きな切欠も見当たりませんが、90円でひきつけて買いというここ最近の定番取引から上抜けを狙うのが無難と思います。

もちろん、90.50円で売りというのもアリです。正直、どちらに放たれるか悩ましい状況で、予想に苦慮しています。

シナリオとしては「対ユーロのドル高に巻き込まれる形で、ユーロ円が下落し、巻き込まれる形で一度下値トライ。しかし本質的にはドル高なので、ドル円相場は調整され、程なくリスク志向の追い風を受けて上値をブレイクする、というのを想定しています」

問題はユーロ円の下落に巻き込まれたドル円が90円前後で支えられるかどうかであり、もしここを割れれば88円あたりまでは戻ると考えています。

● ユーロ

売るのに再び良い環境になってきたと思います。現在のレンジ相場から見れば十分下落したといえますが、今回のもみ合いの間に短期筋がポジション調整を終え、再び下値をトライする環境が整ったと考えています。

何らかの材料を得れば下方にブレイクし、1.28をも割ると考えています。いつそれが訪れるかを予想することは出来ませんが、戻り売りで準備を整えることは出来るでしょう。

ユーロは未だ割高水準にあり、ファンダメンタルズからはもう一段の下落があるべきというのは以前から指摘されていたことです。それに加えて売りが一段落した後も、上値が重いということが確認されたことは大きく、売り方向で注目を集めるユーロは、短期筋が主導して一段の大きな下落が避けられない情勢であると考えています。

● 豪ドル

着実に上げていますが、ペースが遅い。NYダウ株価が連騰を繰り返しており、目先上値目安である11000ドルを目前にしていることを考えれば、豪ドルはそろそろポジションの調整が必要でしょう。

ユーロの下落に巻き込まれる可能性は極めて高いと思いますが、基本的にオーストラリアのファンダメンタルズは良好であり、これまでのユーロ下落局面を振り返っても、豪ドルの下落幅は限定的でした。ユーロの下落に巻き込まれた場所は良い買いのチャンスとなりそうです。

● 株

NY株が連騰を続けています。複数のテクニカル指標が加熱を示唆していますが、11000あたりまでチャレンジしたいという向きも多く、一度足踏みで下落したとしても下値は限定的で、再度11000の攻略に向かいそうです。

目先の下値としては10500~10600あたりが考えられます。ここで支えられるようならばまだまだ強気の相場と考えられます。

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