ソーシャルゲーム全盛時代に「PS Vita」はどう離陸するのか【ITmedia】
特に昨今増えているのが、SNSで提供されているソーシャルゲームの利用者だ。カジュアルゲーム市場をソーシャルゲーム10 件が浸食し続けていると言ってもいいかもしれない。
今、ソーシャルゲームの業界は凄く儲かっていて、 「ゲームを一発当てる」っていう発想になってます。でも例えば、ファミコン時代のソフトウェアハウスで 生き残っている企業がどれだけあるでしょうか?
最近のソーシャルゲームはゲームのクオリティも上がっていて、それに伴って 技術的なハードルも凄く上がっています。しかしそれは『開発費の高騰』を招く行為であり、ファミコンからPS3までで 多くのソフトウェアハウスが倒産してきた黄金パターンです。
高騰した開発費はゲームが失敗したときのダメージをより大きくします。成長する市場の中(即ち今)では、多少失敗しても赤字にはなりませんが、成熟した市場の中では良い製品を作っても失敗するというリスクが生まれてきます。
そのときに、高騰した開発費のダメージを吸収しきれずに、多くのソフトウェアハウスが倒産するわけですね。
現在の大手ソフトウェアハウス、即ちパブリッシャーはほぼ例外なく ゲーム以外の事業からも収益を上げるスキームを持っています。
そうした事例に学んでも分かるように、ソーシャルゲームを制作する企業は、ゲーム周辺ビジネスの確立が必須と言えるでしょう。
10年後も企業として存続し続ける為には、今、確実に儲かる市況のうちに、次の手を準備しておくべきでしょう。単にソーシャルゲームを海外に輸出すれば済むという話ではないと思います。