株価が材料にならなくなり、GMの破産も織り込んでしまった今、ストレステストに対する注目度がさらに上がり始めています。ストレステストに向けて各通貨でレンジ感が強まると思われます。
GMの破産は市場が織り込んでいる為、正式発表となればむしろ事実確認の買いが発生すると考えています。ストレステストについても同じで、現状で既に多少悲観的な見方を織り込んでいますので、よほど酷い結果でも出ない限りは事実確認の買いで反応すると思われます。
まぁ、いずれにしても少し先の話。目先はレンジ相場をしっかり耐えて、テクニカルに持合を放たれることに対しての警戒を続けましょう。ストレステスト通貨までは引き続き下方向の圧力に注意です。
● ドル円
コアレンジ、97.50~98.50でのもみ合いが続いています。ストレステストが控えているとはいえ、これだけレンジ収束してくると、テクニカルに放たれる可能性は考慮しておくべきです。
現状の相場地合を考えれば下方向に放たれる恐れが高いと考えます。ただし、下方向に放たれても影響は限定的で、97.00円前後で一度、さらに96円台とサポートをこなしていくのは難しいと思います。ただし、ジリジリと下値を下げる形で何度も損切りをヒットされるようなことがメリハリはつける必要があるでしょう。もっともそれは売りでも同じことですけど。
現状の持合を放たれても、ストレステストの結果発表前であれば、大きなトレンドにはならないと考えています。
単純に、97.70近くで買い、損切りは97.50割れ。売りは98.50円あたりから98.00円あたりを狙います。97.50にオプションバリアの観測、98.00にオプションの観測がそれぞれあります。上手く使いましょう。
● 欧州通貨
基本的には売り安心感があり、1.31を越えない限りは細かく戻り売りを仕掛けるのがよいと思われます。という戦術を継続します。今日は良い戻り場でした。
● 豪ドル
レンジを抜け切らない中、0.700が堅く、徐々に下値はきりあがっています。厳しい戦いはまだまだ続きますが、基本的には戻り買いスタンスを続けてレンジブレイクを待ちたいところです。ユーロよりは下値は固いようです。売りはユーロ、買いは豪ドルという戦術をプチ復活させていきたいと思います。
● 日経平均
日本株も米国株もこの状況でした一度調整が入った方が今後のためには良いと思います。
米国株の方はじわりと上値を広げつつありますが、逆に日本株は伸び悩んでいます。これは理由は単純で、日経平均にして1000円分程度、先のPKOの効果で誤差が出ていると考えましょう。為替もほぼ100円前後であり、ファンダメンタルズ面でも一長一短の米国と日本ですから、株の方も値の違いは狭くなっていくと考えています。