クライスラーの破綻がほぼ確実な状況になってきましたが・・・・。市場はむしろ「事実確認の買い」で対応しているように見えます。GMのときもくれぐれも注意。破綻が決まっても安易に売らないことです。ニュースは常に織り込み度を基準に判断するのが、相場の基本です。
● ドル円
ついにコアレンジをテクニカルに下抜けしましたが、一応、97円台には戻ってきています。
対ドルでのユーロ買いによってドル安に拍車がかかり、一気にオプションバリアを下抜けたのだと考えています。ただし、ドル円単体ではトレンドがが作れなくなっている、もしくはごく微弱の円高傾向ということを考えれば、むしろ他通貨の対ドル動向に注意が必要でしょう。
当面はテクニカルに下値を狙う短期筋も動きますから、96.50円あたりが維持されるかどうかを見極めて生きたいと思います。また97.50まで戻したらしっかり戻り売りを仕掛けたいところです。
なお、いずれにしても短期取引が引き続きオススメです。テクニカルに放たれて、損切りによってトレンドが生じたものの、本来的なトレンドは上下共に弱いと考えています。どちらかといえば円高傾向と思いますが、突っ込んで売るのではなく、レンジを活かして戻り売りを仕掛けたほうがいいと思います。
またここまで引き付ければ(96円台)、買いも選択肢ですが、ムリに売りと買いを両方やってペースを崩すくらいなら、短期の売りをしっかり仕掛けたほうがいいと思います。
買いの場合は少なくとも今日一日は耐える気持ちで。上値を追うことはくれぐれも避けましょう。期待値計算で割が合うなら、来週にポジションを持ち越す前提で買うのも一興です。何かファンダメンタルズ上重要な変化が明らかになったわけではありませんから、この円高トレンドもそう強いものではないからです。
ただ言うまでもなく、週またぎの、しかも逆張りのポジションを維持するわけですから、自ずと取れるポジション数も限られるはずです。
● 欧州通貨
基本的には売り安心感があり、1.31を越えない限りは細かく戻り売りを仕掛けるのがよいと思われます。――という基準を一気にぶち抜けて、現在は強烈な上昇トレンドです。昨日の1.30までの下落が最後の売り場だったようです。
私はその後迂闊にももう一度戻り売りを仕掛けてしまいました。昨日はもう、完全に相場に負けたと思います。反省!
既に買いに転じていますが、さすがにこの記事がアップされる頃には、買いで入るのは遅いでしょう。一度戻りや踊り場を確認する必要がありそうです。
ユーロ高騰の背景にはECBの不透明感が事前報道などでほぼ払拭されたことによります。ユーロの重石がひとつ取り払われた状況で、ほぼ底値ラインまで売り込まれたユーロが反発しています。
ポイントはやはり、以前から掲げていた巨大三角持合を放たれるかどうか。再び面白い状況になってきたと思います。
● 豪ドル
そこそこ上げてはいますが、豪ドルの方は新たに出来た目先抵抗、0.715に行く手を阻まれています。ユーロほどの強さは今日に限ってはありませんでした。ただ、ドル円相場などと比べてもユーロが特別に強かったと考えるべきであり、豪ドルの戻り積み上げ買い戦略は継続すべきと考えています。
戦術は臨機応変に変えても、戦略はそう簡単には変えない。戦いの基本ですね。
● 日経平均
このもみ合いをどう考えるか?アナリストの間でも意見が分かれています。まぁ単純には、もみ合い後、上に行くか下に行くかだけの話なんですけど。
ただ、下落しても調整幅は限定的と考えられ、8000円あたりがまずは下値として信任できるラインです。7000円まで下がっても大丈夫なポジションであれば、少々下がっても強気で行きたいところですね。
私は現在のもみ合いは上に放たれると考えています。