相場見通し

● ドル円

若干の円安圧力局面に入っていると判断します。98円半ばにサポートが存在し、98.00円でも支えられやすいと考えます。一方で99円台が重く・・・・、というのは全く3月と同じ戦いを繰り返していることが分かります。

基本は買い。大きく落ちたところは拾いに行きます。急落は果敢に拾う方向で判断したいところ。その目安は96円付近までです。無難には97.50付近のサポートが支えると思われます。

なお、上値は引き続き99.50円あたりで跳ね返されやすく、先に書いた「最後のもうひと売り」とかいうヤツは、まだ最後には早すぎたような気がしています。下値が限定なことを考えれば大きく幅は取れませんが、比較的分かり易い水準で売れ、損切りの目処も立てやすいことを考えれば、99円台ではまだ売りも機能すると思われます。

 

● ユーロ

荒い相場ですね。完全に行って来い。

やはりECBが重石になっていると思われ、長い間ポジションを持ち越したくないという思惑が働くのでしょう。まぁかくいう私もそうですから、結局考えることは皆同じかもしれません。

ECBという重石が取り除かれれば、また持合を放たれて大きく動く可能性があります。ECB前にポジション調整は終了させておきたいところ。基本的には上なり下なり、動いたほうに付いて行く方針ですが、下に放たれた場合はあまり深追いしない考えです。

 

● 豪ドル

4月の豪州雇用者数2万7300人増加、失業率5.4%に低下(2) 【ブルームバーグ】

国内経済が20年ぶりのリセッションに陥るなかでも、小売り大手ウールワースなどの企業は人員拡大計画を発表している。

驚きの雇用統計。重要水準と思われた0.75をあっけなく突破。ドル円の利益を豪ドル取引に充当するという私のポートフォリオも既に完全逆転状態です。

しかしあまりの改善ぶりに市場からは「さすがにこの数字はおかしい」との声さえ聞こえてきます。長らく豪ドル買い推奨を訴えている私でさえも、さすがにこれはおかしいと感じています。何らか理由探しをしたいところ。

前の統計が予想外のマイナスであったことを思い出せば、意外と景気が底堅いことが分かったので慌てて雇いなおしているというだけかもしれませんが・・・・。まぁこれはさすがに専門家の分析を待ったほうがいいでしょう。オーストラリア経済に通じている人でないと、さすがに今回の統計は読みこなせないと思います。

とりあえずは、当面目処と考えられた0.750を損切りを巻き込んで一気に突破。その後も0.75で支えられています。これまでの豪ドルのサポート水準として0.730を上げてきましたが、さすがに次のサポートを探さざるをえない状況です。ただ、0.750を信任するにはまだ早すぎるでしょう。

なお、ここまでずっと豪ドル買いできましたが、日足でチャートを確認するとここまでかなり強烈に上げてきており、3月から調整らしい調整を経ていないことがわかります。長期目標は0.80に引き続き置きますが、出口戦略について真剣に考えておく必要がありそうです。

0.650より下のポジションなら、多分長期に安泰です。0.680までもまぁ多分、大丈夫かなぁという印象。このあたりまでなら金利差拡大を期待して持ち続ける選択肢もありえます。

ただ、0.70あたりは微妙。ちょいと勢いが付けば、0.70割れの可能性は十分ありますので、基本的には0.70以上のポジションは利益確定のタイミングをうかがい始めるべきと思います。

なお、原油価格は既に58ドルまで上昇しています。最近は為替市場の話題にはなりませんが、豪ドルの平行指標としてしっかり機能していますので、こちらも警戒が必要でしょう。言うまでもなく60ドル突破には思惑が働き、頭が押さえられます。私は原油の適正価格75ドル説を支持していますが、69ドル台ではテクニカルにも頭が押さえられると思われます。

 

● 日経平均

ようやく9000円越え。長かった・・・・。もはや誰もが意識していますが、9000円は新たなサポート水準。今後、景気回復の過程で再び厳しい局面(調整場)がやってきたときも、この9000円が支えてくれると期待されます。

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