中国の「ソースコード強制開示」騒動に日本のIT産業を憂える 【IT Pro】
考えてみたら、日本のIT産業には米国製品に伍して戦える製品、特にソフトウエア製品はほとんどない。だから日本のIT産業にとっては、今回の強制認証制度について大騒ぎする必要はなかったと言える。
私は「政府調達品にオープンソースを強制する」ことには賛成だ。むしろセキュリティ分野については合理性もあり、中国の言っていることはある意味先進的ですらある。が、しかし。
オープンソースの文化というのは、実は法的な根拠によって担保されている。例えばオープンソースのライセンスとしてもっとも有名で影響力のあるGPLというものがある。ある意味、皆がソースをオープンにすることを推進するライセンスだ。
だがこのライセンスが有効に働くには米国の著作権法が必要なのだ。日本ではこのGPLには法的な裏付けがないとすらされている。しかし実際は、GPL違反を犯した企業も後からGPLに従って自社のソースを開示している。法的な根拠がないからと言って、他人の知財をないがしろにしたりはしないのが日本という国だ。
さて・・・・、ここまで書けば私が何を言いたいかも概ね分かってもらえたと思うのだが、
あなたの知らない中国のコピー商品たち【Garbagenews.com】
イギリスの大衆紙【Mail Online】では、やはりイギリスの代表的な高級車であるロールスロイスの模倣品を堂々と展示されたことを受けて、「昨日今日に始まったことではない」とし、さまざまなイミテーションの事例を紹介している。今回はそれらの中から、日本でもなじみのある商品をいくつか紹介してみることにしよう。
こんな国が「ソースを開示しろ」といって素直に意図を受け取るバカ者など、どこの先進国にもいない。中国がこんなことを言い出すことさえ、片腹痛い話だと思っている。
まぁ、政府調達品のオープンソース化ということについては、むしろ日本が一番に目指す道だったと思うんですけどね。