相場見通し

ズルズル円高が進む理由が一つ、明らかになりました。

ユーロ1.3650ドル付近、きょうの安値から100ポイント近い上昇【ロイター】

ドルは97.60円付近。財務省が12日発表した4月26日─5月2日の対外対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)によると、対内株式投資は2093億円の資本流入超、対外債券(中長期債)投資は568億円の資本流入超となった。

対外証券投資(株式、中長期債、短期債)は合計で1546億円の資本流入超となり、7941億円の流出超だった4月19日―4月25日、1兆1236億ドルの流出超だった4月12日―4月18日から様変わりとなった。

対内証券投資(株式、中長期債、短期債)も合計で4163億円の流入超となり、対外、対内証券投資共に、日本へ向かって資本が流れていることになる。

対内証券投資については、非居住者がまず円資金を調達してから、日本株や日本国債に投資するケースも多く、流入超といっても一概に円高要因とは言えない。他方、対外証券投資については、公的年金など為替リスクを取って実施されていた外株投資が、今年度から急減したため、円安要因がひとつ後退したといえる。

 私は対外対内証券売買の値は結構、重要視しています。コレを踏まえた仮定は――。他国がリスク資産に積極的に資金を動かす中、日本だけは動きが鈍い。一方円安のよりどころは、日本から海外への投資だけであるので、このような状況では円安要因が失われてズルズル円高が進む。こう考えています。

● ドル円

支えられるか?と思っていた97.40あたりのサポートを今日、下抜けてしまいました。テクニカルにはちょっとした節目なんですが・・・・。96円半ばのサポートのを現在は試しているわけですが、万が一これを割り込むようなことがあれば、95円の攻防を経て94円台に突入する可能性も出てきたと考えます。

ただ現在の円高はドル安の進展に伴う円高という側面もあり、決して積極的に円が買われているワケではありません。投機筋の注目はドルストレートペアに移っているとも考えられ、勢いよく円高が進むことは考えていません。94円内にタッチしても、さほど時間をおかず95円台に戻ると考えます。

現在は前述の通り円安を進めるパワーが市場には見あたりませんから、ドル円は売り場を探した方がいいでしょう。戻り売りを基本として考えます。買う場合は96円半ばで一回。あるいは96.10で一回。ただし撤退ラインは厳しめにする、といったところでしょうか。変動率(ボラリティ)は低下していますし、チャートポイントも分かり易い状況ですから、損切りに余裕を持たせる必要はあまりないと思います。

他通貨を通してみれば、市場はドル安とリスク志向が支配しており、ドル円はそれに左右されて動いているだけであることが分かります。逆に言えば、相場を悲観的なセンチメントが支配するようになるまで、現在のダラダラ円高トレンドは変わらないでしょう。私も方針を転換し、これまでは続けていたレンジ前提買いは控え、レンジ前提売りで様子をみます。ただし、先週と同じく、他通貨に比重を置く方針に変わりはありません。

 

● ユーロ

今日は小さい戻りがあり、小さく利がとれたかな?という状況でした。が、端的に言って調整不足です。ポジションを増やすのはもう少し下値を探ってからにしたいと考えます。

短期前提戻り買いで様子を見ます。

 

● 豪ドル

こちらもユーロと同じく、小休止。利益確定を逃していたポジションがあるなら、きょうは処分しておきたい水準でした。一時的な上値の重さも確認しましたからね。

ただ基本的には調整に過ぎないことは市場の誰もが理解していることです。材料待ちの様相と考えて、放たれた時のための準備(指し値のメンテとか)をしておくべきと思います。あるいは戻り買いの準備。0.73台は是非戻り買いを試したい水準です。ここで買って、もし0.77の突破にまた苦戦するようでしたら、再び利益確定が必要でしょう。

一方売りは・・・・、やるならごく短期で。売りは積極的に狙うのはまだリスクが高いと思いますが、0.74までは売り込める可能性もあります。その場合の損切り水準は0.77を超えたところに置きます。

市場はリスク志向が高まり豪ドルは追い風を受けていますが、来月あたりからは指標の予測も楽観的なものに修正されてくると思われ、ポジティブサプライズが減り、失望感から売られる展開も予想されます。かなり気が早い話ですが、豪ドルはいったん出口のシナリオを意識しておきたいところ。つまり、ここまで長く積み上げてきたポジションについても利益を確定するタイミングを探る、という意味です。

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