米国、早くも景気の底が見えてきたか?

経済危機に「改善の兆し」 景気底打ち期待感背景に【ロイター】

同日発表となった二月の米中古住宅販売戸数が市場予想を上回って増加したことも相場を押し上げた。上昇幅は一時、五〇二ドルに達した。

金融危機の陰の主役である住宅価格の下げ止まりが確認されつつあります。これを書いている今日も、米2月新築住宅販売件数が市場予想を上回っており、気の早い話だが景気の底が見えてきた状況だ。

そういえば、去年の夏頃に無邪気にも「米国経済の悲観的な状態は2009年1Qまでで底。2009年は概ね、緩やかな回復基調で推移すると考えています」なんて書いたことを思い出した。そのあと例の100年に1度の金融危機が起こり、「ハッハッハ、大外れだぜ!」なんて思っていたのですが・・・・。

2009年1Qをもって過度な悲観論は後退し、まもなく「普通の悲観論」の水準に戻る、くらいのことは言ってもよさそうです。恐慌指数もあとちょっとで、平常水準に戻りそうですしね。ただ、そこからの道のりはやはり長くて、今度は「まだ低迷から脱出できないのか!」という、いわば期待とイライラが政治や経済を動かす状況に移っていくと考えています。

まぁつまり「景気回復なんて実感できない」というお決まりのセリフが出る状況が続きます。それどころか、景気は少し遅れて実感されるものですから、特に日本のマスコミの中では経済に対する悲観論は後退しないかもしれません。

実際に景気が底を打ったかどうかは来年くらいになれば、結果が出るでしょう。ただし、その頃には投資に限らず、多くのチャンスは過ぎ去っているであろうことは明言しておきます。

景気回復を”自分が”実感できるかどうかではなく、訪れるであろうチャンスをどう生かすべきかをしっかり考えたいものです。景気回復が実感できるのをただ待っている人には、永遠に景気回復は訪れないかもしれません。それがグローバル競争の現代というものです。

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