相場見通し

ああ、そういえばGM破産しましたね。事実確認の買いが発生すると思っていましたが、もはやほとんどそんな影響すらありません。もはや完全に、材料ではないようです。米政府は上手くハンドリングしましたね。


● ドル円

テクニカルに分かり易い形に収束してきており、売り買い共に分かり易い状況になってきました。リスク通貨がリスク志向などに連動しなくなって市場が読みがたくなったら、ドル円でしのぐと良さそうです。

今週はリスク志向ロケットがもう一段上がったという認識ですが、他通貨で利を上げている間に、ドル円の動きもしっかり追従しておきたいところ。ファンダメンタルズ面で上下をはさまれてレンジ推移しやすくなっており、テクニカルに素直な取引が有効と思われます。

システムトレード向きの相場かも?もしくは戦略よりも戦術、そんな感じの相場です。

レンジ下限は93.50円としたいと思います。誰もが注目するヘッドアンドショルダー完成の最終防衛ラインですね。一方上値の目処は97円。レンジ取引が前提ならば、それぞれ上下に余分を見て94円~96円を想定するのが無難と思います。

チャート上は下落方向と見えますが、レンジ下限も果敢に拾っていきたいところです。

今回上がったリスク志向ロケットはあまり力強いものではありませんので、そろそろドル円にしっかりペースを合わせておいたほうがよさそうです。他のリスク通貨はハイピッチで上げてきているのでいざ調整が始まると、チャートがグチャグチャになる恐れがあるからです。

 

● ユーロ

次の抵抗1.417を前に上値を抑えられています。

チャート上は既に巨大な三角持合を放たれており、1.41が上抜けることにも違和感はありません。調整時は1.38まで下落の可能性を考慮します。

ただ、この傾向。私のようなンヶ月前までユーロネガティブな見通しだった人間が、テクニカルや予想外に改善したファンダメンタルズを足がかりに買いに転じている向きが支えている面があります。つまり、悲観的に過ぎたユーロに若干の再評価が必要なところに加え、テクニカルにも非常に分かり易いチャートになった、と。

冷静に考えれば日本や米国に比べて欧州経済が特に良いというような材料も見当たりませんので、ユーロの動向というよりは、量的緩和の副作用などといったドル安の影響をしっかり見極めていきたいところです。

 

● 豪ドル

上昇止まらず。先週末は後一歩買いに転じるのが遅れていればむしろ損失は免れなかっただけに、ホント、危ないところでした。素直に誤りを認めてよかったよ・・・。

ほとんど調整をを踏まえないまま0.780を底固めし、一気に重要水準である0.80も突破したことで豪ドルは再上昇トレンドに入っていると判断します。値幅以上に、豪ドルの地合は強いと考えるべきです。ここからは手探りで0.85に目標を修正します。

0.80を中心としたもみ合いに移行するというのが無難なシナリオですが、0.78がサポートすることを期待するなら、0.80水準で買いなおしても悪くはないでしょう。その場合は上値はしっかり伸ばす必要がありますが。もちろんわかりやすいのは新たに0.80がサポートされることですが、これを書いている時点ではまだ判断は出来かねるところです。

資源高による資源通貨バブルとの指摘もありますが、それは短絡過ぎる見方です。豪ドルを支える要因は様々なところにあり、むしろ資源以外の追い風を受けています。豪ドルがバブルなら、株などは既に大バブルです。

とはいえ、あらゆるリスク資産は連動して動き、全ての資産が一斉下落するということがありえるのは、昨年学んだとおり。リスク志向の調整が発生すれば、結果として商品相場も豪ドルも下落するでしょう。ただしそれは、たまたまタイミングが同じであったというだけのことです(言いすぎ?)。

現在はリスク志向のロケットが再点火した状況です。目先は資源のファンダメンタルズが云々というような固有の話にとらわれず、ここはシンプルにリスク志向とセンチメントにしたがうべきと考えます。

そして、単にリスク志向を図るだけなら、株を参考にするほうが手っ取り早いです。資源価格は少し長いスパンを予想するのに使いましょう。オススメは銅価格。世間では良く注目される金価格ですが、金融危機以後はいろいろ思惑入り乱れてしまったこともあり、プロでなければこれを理解するのは難しいのではないでしょうか。

最近はCFD取引で銅価格のチャートも簡単にチェックできるので、CFD講座は一つは持っておくことをオススメ。週に一回、日足を見れば事足りると思います。

 

● 日経平均

先週も書きましたが、ひたすら上値を追わざるを得ない、ある意味難しい状況。細かい戻りを拾って行かざるをえません。まぁ去年の暴落を考えれば贅沢な話ですが。

ついこの間、間違えて10倍のポジションを建て、しかも気づいたのが数時間後で、壮絶なダメージを受けまくったのも、今にして考えればいい思い出です。

もう少し、頑張って上値を追いましょう。1万円までは、実は目立った抵抗が見当たらないのです。

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