「VAIO type P」Vistaモデルを速攻でWindows XP化した (1/2)【IT media】
先日掲載したレビュー記事(Z550+256GバイトSSDもテスト:待望のXP搭載「VAIO type P」を徹底検証する)でも取り上げた通り、Windows XP環境でのVAIO type Pはかなりレスポンスが改善される。
そこまでVistaを目の敵にしなくても・・・・、といつも思う。実際私はVAIO type PをVistaで使っているが、各種チューニング後はVistaでも問題なく使えている(逆に言えばチューニング前は問題があるレベルなのだが)。
VAIO type Pのボトルネックは、以下のように分けることが出来る。
- ビデオ描画能力
- プリインストールされたSony製ソフト
- Vistaに初期設定された、定期タスクの数々
以上3つはいずれもVistaの設定を変えることで対策可能だ。簡単にとは言わないが、チューニング紹介サイトを参考に手順を踏んでいけば半日程度で作業は終わる。チューニング後は実用十分程度の速度は出る。少なくともXPと比べて明らかに体感できるレベルで遅いとは私には思えない。
そもそもXP化ってのは「Vistaは凄く重い」という先入観が多分に含まれてはいないだろうか?現に以下のようなニュースがあったことも思い出される。
「Vista」復権計画–MSの「Mojave」プロジェクトとその背景【CNET】
Microsoftは7月に入り、サンフランシスコにVistaに否定的な印象を持っている「Windows XP」ユーザーを集めた。そして、Vistaの印象について尋ね、「Mojave」という開発コード名が付けられた「新しい」OSを披露した様子をビデオに撮影した。90%以上の人たちがMojaveを好意的に評価したが、その後、Mojaveは実際にはWindows Vistaであることを聞かされた。
Vistaへの悪印象が、本当のパフォーマンス以上に、OSを重たいモノだと感じさせてしまっているのだろう。
正直私は、わざわざ再インストールの手間をかけ、しかもダウングレードをして、まで得たいほどXPが早いとは思わない。むしろ、画面の小さいVAIO Type Pにとっては、可読性の高いメイリオフォントが失われることのデメリットの方が大きいとさえ感じる。
※ 追加: XPでも追加インストールでメイリオが使えるらしい。失礼しました。
だいたい、OSが重い重いというが、OSそれ自体を操作している時間が一体どの程度あるだろうか?例えばブラウザが起動してしまった後は、OSの操作なんぞ、そんなに頻繁にすることはないのでは?そんなに年中、ファイルを開いたり閉じたり、アプリを起動したり落としたり、しまくっているというのだろうか?
むしろネットブックというカテゴリの製品としては、ブラウザの重さの方がよほど問題になるだろう。OSを入れ替える暇があったらブラウザを入れ替えることをオススメしたい。
もしくは、リモートデスクトップ機能を使ってデスクトップPCに接続することをオススメしたい。無線LANの性能さえ十分に出ていれば、全く別次元のパフォーマンスを体験することが出来る。メインPCにVAIO用のアカウントを作って接続すると快適この上ない。ただし、メインPCの電源投入が必要なため、自宅の電気代が上昇しっぱなしという欠点はあるが・・・。
あるいは地味に行くなら、マウスにVX-Rを使う。ズームイン、ズームアウトボタンが付いているため、文字が小さくてブラウザの拡大縮小にお世話になることが多いVAIO Type Pを驚くほど快適に使える。これが最大のパフォーマンスアップにつながるだろう。なぜならPCの最大のボトルネックはVistaではなく、人間だからだ。
私の結論
- そんなに必死にXP化しなくても、チューニングすればVistaでも必要十分程度のスピードは出せる。
- リモートデスクトップでメインPCに接続したVAIO Type Pが最強
- とりあえず、VX-Rを買うべき