これまで景気底打ちを先行織り込みしていた市場は一気に事実確認のフェーズに。これは私のように昨年から強気の見通しを立てていた人たちにもサプライズです。
市場予想では楽観的な予測でも今年の9月程度に底打ち確認だったものが、現状で既に景気の底打ちを実体経済の数値から確認出来ている状態にあり、想定外の景気底打ち前倒しに、慌ててリスク資産を買い込んでいるという状況です。
既に全てのリスク資産が大幅に値を上げており、チャートを分析する限りでは既に上げすぎと思われる水準ですが、ここまでくると「理由は不明だが、今はとにかく買わざるを得ない」というのが市場の状況です。
このように書くとトレーダーはよほど楽観的な連中だと思われるかもしれませんが、事実はそうではありません。多くのトレーダーの他、アナリストもV時回復を期待してなどおらず、皆「しばらく低空飛行が続く」と考えています。それでもリスク資産を買う理由は大きく2つに分かれます。
- ここからもし下落しても、下値は限られている。一時の含み損にさえ耐えればいい
- 短期取引においては、トレンドに理由など求めず行ける所までついていくべき(短期のリスク管理ならどれ程暴落しようが、損失の範囲は限定できる)
いずれもここからV字回復で大儲けというような考えではありません。誰もが心の中では「さすがに上げすぎじゃないのか?」と思っています。短期のトレーダーはいつ売り抜けるタイミングを毎日探っており、長期の投資家は必要な買い込みを終わらせて様子見に移行しています。
ところが遅れて参加した人たちは・・・・。
● ドル円
持合局面に移行していると考えます。引き続き売り買い共に有効で、上げすぎ下げすぎをしっかり捉えたいところ。
しばらくはひたすらテクニカルに頼った取引が有効と思われますが、今のうちから上に放たれるか下に放たれるか、注目していきたいですね。
● ユーロ
今日は下落していますが、まだ調整の範囲です。トレンド転換というには早すぎますので、戻り買い。併せて引き続き細かく上値を追っていく戦術でいきたいと思います。
少なくとも売りはまだ避けたほうがいいでしょう。まだ、買いでもう一勝負を狙います。そんなに慌てて売らなくても、チャンスは必ずやってきます。
● 豪ドル
オーストラリア経済はなんとリセッションを回避。定義上でいうならリセッションですらなかったというとんでもない事実が確認されました。
こちらも今日は戻しているものの、引き続き、細かく、短期の買いを繰り返しましょう。
以前のように「ポジションを引っ張れ」といわなくなったのは、言うまでもなく、本格反落が恐ろしい水準に達している為です。
● 日経平均
書いてることが毎日同じですが・・・・、もう少しがんばって小さい戻りも買っていきましょう。あともうと頑張り。調整局面に入ったら一休みしたいですね。休むも相場。