OTC薬の選定、日本の消費者は価格重視?!【DIオンライン】
欧州の消費者では「効果」(43%)に次いで「薬剤師からの助言」(38%)を挙げる人が多かった。一方、日本では「価格」(40%)を挙げる人が他国と比べて突出して多く(世界平均:18%、欧州:15%)、逆に「薬剤師からの助言」を重視する比率は15%と、世界平均の27%と比べても極めて低かった。
OTC(オーティーシー)とはまぁ大衆薬のことです。この調査では日本の消費者は長らくの不況で、薬にも安価であることを求めている一方、薬剤師の説明などは求めていないことが分かります。市販薬の販売規制というのはそうした日本の消費者の要望に完全に逆行しているといえるでしょう。
- ネット販売を規制し、価格競争を抑制
- 対してリスクヘッジにもならない、建前ばかりの対面販売義務
今日は内閣の支持率がまた大幅低下したことが話題になっているのですが、こうした規制の例をみれば、そりゃぁ支持率が下がるのも当たり前ですよね。わざわざ、日本の国民が求めていることと全く逆のことをやっているんですから。案外、こういう細かいことの積み重ねが今につながっているのではないかという気がします。
しかし何故、消費者の誰もが求めていないそんな規制を、なぜわざわざ導入したのでしょうか――っと、これは今更説明も不要だと思いますが、
なぜ医薬品のネット販売は禁止されたのか。クスリと政治と選挙の関係【日経ビジネスオンライン】
日本薬剤師連盟による政治献金等の金額は、2005年から2007年の3年間で、14億2700万円に上る。内訳は、麻生太郎総理大臣へ800万円、津島雄二元厚相へ1220万円など。自民党関連に9億円ものカネが渡っている。
国民の要望よりも目先の選挙資金を優先したら、支持率が下がるのもそれはやむを得ないでしょう。長らく続く不況の中、人々はシビアかつ具体的に政府を評価しようとしているのかもしれません。