個人の実測による比較なので不正確な部分はあります。ネットの俗説では「弱」で10%、「強」で20%と言われていますが、それと概ね一致する結果となりました。
補正モード | クロップ率(横方向) | クロップファクター(視野角) | 残画角(%) | 備考 |
---|---|---|---|---|
電子IS:なし | 0% | 1.000 | 100% | APS-C 14mm基準 |
電子IS:弱(Standard) | 約9.6% | 1.096 | 約91% | 実測 |
電子IS:強(Enhanced) | 約17% | 1.168 | 約85.6% | 実測 |
Googleフォト:スタビライズ | 約15% | 1.176 | 約72.3%(縦横で) | 最新版はクロップ量可変 |
※ R50V + RF-S14-30mm F4-6.3、広角端で検証
※ 最新版のGoogle Photoはクロップ量をAIで調整している。一定値ではない
おそらくネットの俗説の方がただしく、私のは実測誤差だと思われます。弱で10%、強で20%という頭で撮影した方が良さそうです。
なお、手ぶれ補正性能が低いと評判のR50Vですが、実際には電子ISを強にすればかなり強力で、歩きながらでも十分撮影は出来ます。問題は20%にも及ぶクロップファクターで、14mmのレンズを使っても最終画角が「ほぼ35mmレンズと同じ」になるというのだから強烈です。
私は「カメラの電子ISを切ってしまい、編集で手ぶれ補正を消してしまう」のをオススメしてます。10%でも画角の損失を抑えた方がいいです。カメラの電子ISはジャイロセンサーとの連動で特定の局面では高性能を発揮しますが、殆どの場合、編集ソフトのAIの方が強力です。
ただし。4Kのデータをそのまま公開・視聴する時だけは話が別です。この方法は画素損失が発生するので、動画の用途に応じて以下のように考えるといいと思います。6Kで撮影しておくのが全ての問題を解決する最終手段ではあります。
出力解像度 | おすすめ運用 |
---|---|
FHD(ネットにアップする場合の大半) | 電子ISオフ → 編集でスタビライズ(構図重視・自由度高) |
4K(映像作品など) | 軽いブレなら編集補正OKだが、歩き撮り・長尺は電子IS弱を併用すると安心 |
構図最優先・4K出力 | 高性能なスタビライズ(DaVinciのAIなど)+高解像度素材(6K/8K撮影)も選択肢 |