● ドル円
やはり、95円には巨額のオプションが設定されているそうです。今週末のNYカット。
これほどわかりやすい持ち合いを形成した後となっては、上だろうが下だろうが、放たれればタダ事では済まされないと思われます。
● ユーロ
コアレンジ1.430~1.450と見て勝負。現在の地合いでは下値が切りあがっており上への圧力の方が強いですが、かといって上値を追うにはあげすぎの水準。売るにも買うにもしっかり引きつける必要がありあそうです。
● 豪ドル
予想外に猛烈に強い雇用の指標。世界経済においては雇用回復の遅れが指摘されており「雇用無き景気回復」などといわれていますが、今日発表の雇用統計の結果、オーストラリアでは既に雇用も回復しつつあることが判明しました。さすがにこれは私も不意打ちを受けた気分で、先日の戻り待ち判断は誤りであったといわれても仕方ありません。
テクニカルには上げすぎ水準であり調整の懸念は根強いものの、ある程度含み損を覚悟できるなら、ファンダメンタルズ買いをしてもいいかもしれません。下値めどはまずは0.830前後。今の時点で買うなら少なくとも、そこまでの下落は計算しておきたいところ。リスクはありますが、長い目で見ればリスクを負う価値が出てきたと考えます。
あらゆるリスク資産が高値圏にきており反落の懸念が大きいですが、豪ドルだけは別モノと考えていいでしょう。目先下落しても、遠からず利に転じると思われます。
ここのところ長期の豪ドルの見通しを立てかねていましたが、今回の件で考えを改めました。年内に0.25%の利上げを予想します。これにともない、年度内目標をAUD/USDで0.90に置きます。AUD/JPYでも円安が順調に進捗すれば90円を超えてくる計算です。
● 日経平均
今のところ10300円を耐え、そればかりか反発していますが、リスク計算としては引き続き10300円割れを念頭に置いたポジション取りが必要と考えます。ひとまず、10300円はサポートされていますので、現在コレといったポジションを持っていないならここを押し目に買ってもいいとおもいますが、いくらか引っ張っているポジションがあるなら、慎重になるべきと思います。利益は出来るだけ伸ばせという言葉があると同時に、利食いの大切さを訴える格言も数多くあります。
ここは一息いれてもいいところと思います。