科学者組織もクロマグロ禁輸支持 条約の基準満たすと見解【47NEWS】
IUCNは、この海域のクロマグロ資源量のデータを検討。現在の個体数は、漁業が本格化する前の15%未満になっている可能性が非常に高く「海産生物を、条約の付属書1の対象種として取引を禁止する際の基準を満たしている」と結論付けた。
このように現実にクロマグロは絶滅の危機にあるわけですが、日本はこれまで有効な対策を何も取ってきませんでした。建前では漁獲量を制限していますが、実際には密漁分も日本で消費されており、全く実効性はありませんでした。
また、世界で消費が増えたとかいってますが、世界の消費の内8割近くが日本で消費されているわけですので、原因はむしろ日本の大量消費&乱獲でしょう。昔はマグロは高級食材だったのですが、今では安売りの回転寿司屋などで手軽に食すことが出来ます。
そもそも、クロマグロの消費がほぼ日本と言うことは、このままクロマグロが絶滅していけば困るのは日本の後の世代なワケです。「今が良ければ良い」という姿勢は借金漬けの財政問題と全く同じです。きっと私の世代は歳をとったら「あの人たちがクロマグロを絶滅させたんだ」とかいって指さされて、寿司屋に出入り禁止になるかもしれません。マグロの漁獲量すらコントロールできない者に、借金だの国債だのをコントロールできるとは全く思えないのですが、それはさておき。
マグロの漁獲量が減れば、デフレ防止にプラスになるんではないかなんて、思っています。マグロ高騰でインフレ!しかも壊滅寸前となっている日本の漁業にもプラスに働くことでしょう。クロマグロの世界取引禁止は日本にとっては良いことずくめです。