国民の88.6%がイスラム教徒であるインドネシアでとんでもないことが判明しました。イスラム教徒は、毎日決まった時間に聖地に向けて祈りを捧げることで知られていますが、その方角が間違っていたのです。
【CNN 2010年7月20日】「祈りの方角間違えた」 インドネシアのイスラム令訂
ウレマ評議会は3月に国内の信者に対し、日々の祈りを捧げる時は西の方角を向くようにとの指示を出していた。イスラム教ではサウジアラビア・メッカの聖地の方角を向いて祈りを捧げることになっており、インドネシアから見ると聖地は西の方角にあるとの判断だった。しかし実際には、インドネシアの西側にはアフリカ大陸があり、メッカは北西の方角だったことが判明した。
この間違いのため、評議会は信者に謝罪し「西ではなく北西に向かって祈るように!」という改正令を交付しました。しかし、厳しい宗教戒律で知られているイスラム教。そんなことで許されるのでしょうか?
しかし、心配には及ばないようです。評議会の師によると――
「アラーは、人間が過ちを犯すことを判って下さいます」「アラーはいつも我々の祈りを聞いているのです」【Telegraph 2010年7月19日】
どうやら、イスラムの社会でも神様は寛大なようです。