電気代を“コスト”から“利益”へ

SPAQ CORE 開発ストーリー
2025年11月。
当時、フリーランスコンサルタントとして駆け出しの私が
「食っていけるのか?」という不安のさなかにあった頃です。
取引先の取締役の方がこう言ってくださりました。
「俺が仕事を作ってやる」
そうして始まったのが産業用電力の電気代を削減する機器『スパックコア』の開発プロジェクトです。
「技術はあるが、伝わらない会社」
SPAQ社の森川社長は、
ビジネスの中核となるロジックを一切隠すことなく共有してくれました。
この時点で私は確信しました。
「これは本物の技術だ」
一方で同時に感じたのは、
「このままでは市場に伝わらない」
実際の制御ロジックは、以下のようなものです。
- 各設備の電力データをリアルタイム取得
- 30分後の電力使用量を予測
- 予測に基づき、設備制御または蓄電池利用を最適化
これらは森川社長にとっては「普通」のことでしたが、少なくとも私にとっては、まったく普通ではありませんでした。
なぜ売れていたのか
興味深いことに、この状態でもSPAQは受注を続けていました。理由はシンプルです。
顧客(受注時):
「言葉の意味はよく分からないが、
森川社長があんなに熱心に言っているのだから大丈夫だろう」
そして
顧客(納品後):
「よく分からないが、結果が出ている!!」
つまりこのプロダクトは“伝わらないが、本物”だったのです。
売り方から逆算してシステムを設計する
私はこの時、確信しました。問題は技術ではない。伝え方である。そしてミッションをこう定義しました。
「高度な電力制御技術を、誰でも理解できるプロダクトに再設計する」
ビジネスにおいて重要なのは理論ではありません。「結果が出るかどうか」です。
そしてその判断を一瞬でさせるために必要なのは、適切に抽象化されたメッセージです。
つまり、以下のような表現です。
これまでの説明
「各設備データをもとに電力使用を予測し、最適な制御を行う」
私の説明
「AIが電力を最適化する」
ただし、この表現を成立させるためには条件があります。
実際に“AIらしい体験”を提供できること。
プロダクトの再設計(AI Orchestration)
そこで私は、プロダクトの仕様を再設計しました。
追加した要素
- 機械学習による予測モデル
- クラウド連携(GCPベース)
- セキュリティ標準(JC-STAR)対応
- モダンUIのダッシュボード
開発方針
- フロントエンドはAI主導で高速開発
- デフォルト設計(カスタマイズ排除)
- クラウド標準に完全準拠
結果として、
・開発コストを増やさず、機能だけを大幅に拡張する
ことに成功しました。
AI時代の開発プロセス
さらに本プロジェクトでは、開発プロセス自体も刷新しました。
- 仕様書・ソースコードを統合管理(NotebookLM)
- そこからLP・動画を自動生成
- 営業・広報・開発を一貫設計
つまりこのプロジェクトは、
「売るために作り、作ったシステムがそのまま、マーケティングも生む」
という構造で設計されています。
なぜこのモデルが重要か
従来の開発は分断されていました。
- エンジニア:作る
- 営業:売る
- マーケ:伝える
しかしAI時代は違います。
すべてを一貫した思想で設計できる
これが私の「AI Orchestration」思想です。
今後の展開
SPAQ COREは、蓄電池との連携を含め、
本年中に正式リリース予定です。
電力は「コスト」ではなく、
適切に制御すれば“利益”に変わる資源です。
その実現を、システム設計者としてお約束します。
産業電力統合コントローラー SPAQ CORE
https://core.spaq.co.jp

