
「思想を注入すると、人の解像度は上がる」
私はよくこう言っています。
IT業界は戦国時代だ。
リーダーは戦国武将にならなくてはいけない。
この話をすると大げさに聞こえるかもしれませんが、
実際に組織を見てきた経験から言うと、これはかなり本質に近いと思っています。
最近はさらに、次の言葉をよく使うようになりました。
組織には「思想を注入」しなければならない。
思想を理解したメンバーは、自分で解像度を上げ始めます。
チラシでも動画でも、驚くほど短期間で改善が始まります。
ここで重要なのは、
私は人間の能力をあまり疑っていないという点です。
私の人間観:「人はだいたい80点を取れる」
私の基本的な考え方はこれです。
人間は、やればだいたい80点は取れる。
もちろん天才はいます。
しかし多くの仕事において、能力差はそこまで大きくありません。
結果の差は、ほとんどの場合これです。
- やるか
- やらないか
それだけです。
そして私はもう一つ、少し変わった前提を持っています。
面倒でやらないという理由は許す。
つまり私は「努力至上主義」ではありません。
何より「面倒」という感情の裏にはほぼ間違いなく、
組織改善のヒントが隠されているからです。
「面倒」は尊重されるべきです。
しかし、許せないものもあります。
嘘です。
面接で見ているもの
私は採用面接で失敗したことがほとんどありません。
しかしそれは特別な才能ではなく、
単純に「見ているもの」が違うだけだと思っています。
私は履歴書をほとんど信用しません。
見るのは次の3つです。
① 解像度
例えばこう聞きます。
- 一番大変だった部分は?
- どこで詰まりましたか?
本当に経験している人は
苦労を具体的に語ります。
経験していない人は
抽象語が増えます。
② 因果関係
必ずこう聞きます。
- なぜその方法を選んだのですか?
優秀な人は
原因 → 判断 → 結果
で説明します。
弱い人は
- 環境のせい
- 他人のせい
になります。
③ メタ認知
もう一つよく聞く質問があります。
もう一度やるなら何を変えますか?
優秀な人は必ず
改善案
を持っています。
面白いことに、この質問は
GoogleやAmazonの面接でもほぼ同じ構造です。
つまり私は特別なことをしているわけではなく、
本物の経験を見抜く質問は世界中で収束するのだと思います。
私が採用するのは「逃げない人」
私の採用哲学は少し変わっています。
私は
欠点があって、逃げられない人
を採用します。
能力よりも重要なのは
コミットメント
だからです。
優秀でも逃げる人は組織を強くしません。
一方で
- ここで成功したい
- この環境で勝ちたい
という人は、驚くほど成長します。
リーダーの仕事は「思想を渡すこと」
組織を見ていて思うのは、
多くのリーダーは
手順しか教えていないということです。
弱い組織はこうなります。
How(やり方)
↓
作業
しかし強い組織はこうです。
思想
↓
判断
↓
改善
思想を理解すると、メンバーは自分で考えます。
これが
解像度が上がる
という状態です。
戦国武将の組織論
戦国時代の武将は
兵士に細かい指示を出していたわけではありません。
彼らがやったのは
- 旗印
- 理念
- 物語
でした。
つまり
戦う理由
です。
思想があると、現場判断が速くなります。
これは現代の組織でも全く同じです。
「頭の悪い人」はほとんどいない
私は基本的に
頭の悪い人はほとんどいない
と思っています。
あるのは
解像度の差
です。
そして解像度は
- 観察
- 思想
- 動機
で上がります。
リーダーの仕事は
何を見るべきかを示すこと
です。
それができると、人は急に成長します。
組織改善の本質
私が最近整理している組織改善の構造は
とてもシンプルです。
人を見る
↓
思想を渡す
↓
解像度が上がる
↓
自律改善が始まる
つまり
命令ではなく視点を渡す
ことです。
IT業界は戦国時代
私はよくこう言っています。
IT業界は戦国時代だ。
技術が急速に変わる世界では
- 正しい手順
- 正しいマニュアル
はすぐに古くなります。
だから必要なのは
思想
です。
戦国武将がそうだったように、
リーダーは
何を見て戦うのか
を示さなければなりません。
最後に:なぜ採用を失敗してないと言い切れるのか
実際に失敗しているのは採用ではなく、
マネジメントだからです。
そして私はコンサルですが、
多くの場合マネジメントの責任を負っています。
「採用に失敗した」とはすなわち、
自分のマネジメント能力の敗北だからです。
自分の敗北を認めてないだけですよ 笑
