お国(五輪)のために金属を供出しました

写真は供出する金属一式であります。一見もったいなさそうな物が含まれていますが、PCは全部壊れています。タダでゴミを処分出来るチャンス!

ま、私は金属を供出しただけですが、学徒動員(ボランティア)も忘れてはいけないところですよね。

東京五輪は冗談でよく戦時中と例えられますけど、組織論としては全く同じ問題を孕んでいると、私は本気で思ってます。何かあるとすぐ、下々の善意が利用されるのが日本って国です。


せっかくなので戦時中の話で例えますが、戦時中、アメリカはの将校(軍隊のちょっと偉い人)は「我に続け」と叫んで真っ先に飛び出しました。

「突撃!」は英語では「フォロー・ミー」

戦死兵士に占める将校の割合はベトナム戦争時にアメリカ陸軍で戦死者30,743名中将校は3,359名(11%)、海兵隊は3,430名中将校は905名(26%)である。旧日本軍と比較するのは無理があるが、勇猛果敢な海兵隊の将校の戦死率が高いのが目立つ。確かに率先垂範がアメリカ軍の姿勢であると共に「フォロー・ミー」が実践されている。

日本は逆。部下を真っ先に突撃させる――、
などと書くと「お前は今時、脱亜入欧主義か!」などと怒鳴られそうなので、もう一つ、記事をご紹介しましょう。

将校の死傷率からわかる日露戦争の実態 (荒木肇)

歩兵佐官は総員の20.9%です。同尉官は15.0%、
下士17.4%、兵卒10.0%。佐官が異様に高いことが分かります。

日本も日露戦争の頃は、エライ人が率先して前線で突撃の指揮を取ってたんです。ところが日露戦争後、この状況は徐々に変わっていきます。

日露戦争までの将校の質が百点なら、シナ事変では50点

日露戦争までの将校の質を100点とすれば、満洲事変になるとそれが80点になり、シナ事変になると50点と、著しく低下したという説がある。
(中略)
大東亜戦争終盤には4、5千人まで増やした。だが、急に生徒数を増やしたところで、将校の質がおいそれと高まるものでもない。

どんな組織も拡大していくと性善説が通用しなくなり、悪意や下心を持った人々が多く入り込んで腐敗が進んでいきます。

第二次世界大戦の頃の日本軍も、急拡大した組織の中で、他人に責任をなすりつけるのが上手い人間ばかりが上層部で生き残っていました。勝てない戦場を部下に死守させ、やむなく撤退したら「負けたのはお前のせい」と全責任を押しつける、とか。

そうした証言はNHKの戦争証言アーカイブスでも頻繁に登場します。

かつての日本軍も設立当初は「お国のために」という志の人が集まっていたのでしょう。しかし第二次大戦の頃の日本軍は急激に規模と権威を拡大し、その結果「楽して生活したい」「権力を振るいたい」といった人間が中核を占めていったのではないでしょうか。


――で、要は何が言いたいかというとですね。エライ人が下々の者を後方から突撃させるような組織は何をやっても負けるし、既に腐ってるいい証拠って事ですよ。

2020年は月収200万の五輪委員がクーラーの効いた部屋から、ボランティアを突撃させるのでしょうか?ま、感度の高い猪瀬直樹氏なら率先して最前線に立ってくれるかもしれませんけど。

戦争と違って、最前線に立ったからと言って、別に撃たれて殺されるわけじゃありません。どんなにエライ人だろうがやる気さえあれば、率先して「我に続け」と自らボランティアに参加出来るわけです。

というか、今、役員報酬を返上して「ボランティア」すればいいですよね?そうはなっていないということが、既に組織が腐敗して、人の善意が悪用されているいい証拠じゃないでしょうか。

基本的に東京五輪はビジネスです。自らのビジネス上の利益の為に、他人を無償で働かせるというのは、まず基本的なモラルとして間違っていますし、狂っています。

まー、私もこうして金属を供出しているわけでして、ボランティアも参加したいと思えるなら参加すればいいとは思います。

ただその時「むしろこっちが五輪を利用してやる!」くらいの下心というか、低い意識で、臨んでほしいですね。出会い目的でもいいし、途中でバッくれたってもいい。悪意には悪意を、下心には下心をもって、搾取されない範囲で、上手く利用してやればいいと思うのですよ。